皆さんこんにちは。
本日は2026年に注目されているペロブスカイトについてご紹介いたします。
動画 パナソニック公式YouTubeより ペロブスカイト
ペロブスカイト太陽電池**について、2026年1月現在の最新状況を踏まえてわかりやすくまとめます。
ペロブスカイトとは?
ペロブスカイトとは特定の**結晶構造**の名前で、化学式でいうと **ABX₃** の形をしている物質の総称です。
太陽電池で使われるのは主に**有機金属ハロゲン化物ペロブスカイト**(例:CH₃NH₃PbI₃など)で、これを薄膜にして光を電気にする層に利用します。
日本人の宮坂力教授が2009年に太陽電池に応用したのが始まりで、現在は日本が世界トップクラスの研究・実用化競争力を誇っています。
ペロブスカイト太陽電池の大きな特徴(シリコン系との比較)
| 項目 | シリコン太陽電池(主流) | ペロブスカイト太陽電池 |
|---|---|---|
| 厚さ | 約180〜200μm | 約0.5〜1μm(約1/200〜1/400) |
| 重さ | 重い(ガラス+アルミフレーム) | 非常に軽い(フィルム型で数百g/m²) |
| 柔軟性 | ほぼなし(割れる) | 曲げられる・折り曲げ可能 |
| 製造方式 | 高温真空プロセス | 印刷・塗布・ロールtoロール可 |
| 製造コスト | 比較的高い | 将来的に大幅安価の見込み |
| 変換効率(2026年現在) | 単結晶22〜24% / 量産品20〜22% | 単体26〜27% / タンデム33〜35%超 |
| 弱い光での発電 | やや苦手 | 非常に得意(曇天・室内でも優秀) |
| 耐久性(現状) | 25〜30年 | 数年〜10年程度(急速に改善中) |
2026年現在の実用化状況(日本中心)
2026年はまさに**「ペロブスカイト商用化元年」**と言われる年になっています。
– **積水化学工業** → 2026年3月から自治体向けに薄膜・フィルム型販売開始予定
2027年に年間10万kW規模の生産設備稼働予定
– **パナソニックHD** → 2026年から試験販売開始(主にガラス一体型・建材BIPV狙い)
パナソニックHD・YKKAP、ペロブスカイト太陽電池をビルの内窓で実証
↓URLリンク先 日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUF207R00Q5A121C2000000/
– **その他**
– エネコートテクノロジーズ → タンデム型で30%超を達成、実用化研究加速
– カネカ → フィルム型で20%近くの実績、建材一体型を2026年以降視野
– アイシン、ウシオ電機、堀場製作所など → 自動車・工場壁面などニッチ用途で実証中
主なメリット(実用化で期待されること)
1. **設置場所の革命**
→ 屋根以外に壁・窓・カーテン・自動車・ドローン・IoT機器・船舶など
今まで設置不可能だった場所が発電場所になる
2. **超低コスト化の可能性**
→ ロールtoロール印刷生産で設備投資が少なく、材料も薄くて済む
3. **タンデムで超高効率化**
→ ペロブスカイト+シリコンで33〜35%超(理論上限43%超)
→ 将来は単体でも30%超が現実的なラインに
4. **弱光発電力**
→ 朝夕・曇天・室内照明でもよく発電 → 自家消費向き
現時点の主な課題(2026年現在)
– **耐久性**:湿度・熱・紫外線・酸素にまだ弱い(最新研究で1,000〜5,000時間耐久の報告多数)
– **鉛問題**:現在主流は鉛系 → 鉛フリー(スズ系など)研究が急務
– **大面積均一化**:ラボサイズは優秀だが、1m²クラスになると効率が落ちやすい
– **リサイクル・環境規制**:将来大量廃棄を見据えた制度設計が必要
2026〜2030年に予想されるシナリオ
– **2026〜2027年**:主に自治体・商業ビル・工場壁面向けの小〜中規模商用化スタート(フィルム型・建材一体型中心)
– **2028〜2030年**:耐久性15年以上レベル+価格競争力がついてくれば住宅用本格参入の可能性
– **2030年代前半**:タンデム型が本格普及すれば、太陽光発電の**発電コスト最安**候補に躍り出る可能性大
簡単に言うと
**「2026年はペロブスカイトが研究室から街の中に出てくる最初の年」**
という歴史的なタイミングに今立っている、と言えるでしょう。
今後数年で身の回りに「薄くて曲がる・軽い・透明っぽい太陽電池」が普通に出てくる未来が、もうすぐそこまで来ています。
ペロブスカイトを早く実用化して太陽光パネル設置による様々な問題も減少してほしいものです。
cu soon🌅

