令和６年度補正予算案に、住宅の省エネ化への支援を強化するための補助制度が閣議決定されました。

今回は閣議決定された住宅の補助金について、概要をまとめましたので新築やリフォームを検討されている方はぜひご覧ください。

 

先進的窓リノベ2025事業

既存住宅の窓やドアを高性能な断熱仕様に改修する際、その費用の一部を補助する制度です。

 

•補助対象工事： 内窓の設置、外窓の交換（カバー工法・はつり工法）、ガラス交換、断熱性能の高い玄関ドアへの交換が対象となります。

•補助金額： 工事内容や窓・ドアのサイズ、性能に応じて定額の補助金が設定されています。例えば、内窓設置の場合、1箇所あたり12,000円から106,000円、外窓交換（カバー工法）の場合、58,000円から266,000円の補助が受けられます。1戸あたりの補助上限額は200万円です。

•申請期間： 工事の着手は2024年11月22日以降が対象となり、交付申請の受付は2025年3月下旬から12月31日までを予定しています。（予算上限に達した場合、早期に受付が終了する可能性があります）

 

子育てグリーン住宅支援事業

2050年カーボンニュートラルの実現に向け、新築住宅について、エネルギー価格などの物価高騰の影響を特に受けやすい子育て世帯などに対して、「ZEH水準を大きく上回る省エネ住宅」の導入や、2030年度までの「新築住宅のZEH基準の水準の省エネルギー性能確保」の義務化に向けた裾野の広い支援を行うとともに、既存住宅について、省エネ改修等への支援を行う事業です。

対象者

•子育て世帯
18歳未満の子どもがいる世帯。

•若年夫婦世帯
夫婦のいずれかが39歳以下の世帯。

 

対象となる住宅

新築住宅

•GX志向型住宅（グリーントランスフォーメーション志向型住宅）：全世帯が対象で、1戸あたり最大160万円の補助が受けられます。この住宅は、断熱等性能等級6以上、一次エネルギー消費量の削減率35％以上、再生可能エネルギーを含む一次エネルギー消費量の削減率100％以上などの高い省エネ基準を満たす必要があります。

•長期優良住宅やZEH水準住宅：子育て世帯（18歳未満の子を有する世帯）や若者夫婦世帯（夫婦のいずれかが39歳以下の世帯）が対象で、補助額は以下の通りです。

•長期優良住宅：既存住宅の除却を伴う場合は100万円/戸、その他の場合は80万円/戸。

•ZEH水準住宅：既存住宅の除却を伴う場合は60万円/戸、その他の場合は40万円/戸。

 

リフォーム

省エネ改修や子育て対応改修、防災性向上改修などが補助対象となります。補助額の上限は、原則1戸あたり30万円ですが、工事の内容や世帯の属性に応じて最大60万円まで引き上げられる場合があります。

 

申請期間と注意点

工事の対象期間は、2024年11月22日から2025年12月末までとされていますが、予算に限りがあるため、申請は早めに行うことが推奨されています。

 

給湯省エネ2025事業

家庭における省エネルギー推進を目的として、高効率給湯器の導入費用の一部を補助する経済産業省の事業です。

 

補助対象機器

•ハイブリッド給湯器

•ヒートポンプ給湯器（エコキュート）

•家庭用燃料電池（エネファーム）

これらの機器は、省エネ法に基づくトップランナー制度の省エネ基準を満たすものが対象となります。

 

補助金額

ハイブリッド給湯器

・基本額：8万円／台
・A要件：13万円／台
(再エネ電気を昼間に自家消費できるインターネット対応機種)
・B要件：13万円／台
(CO2排出量が5％以上少なく、年間給湯効率が116.2%以上の機種)
・AおよびB要件を満たす機種：15万円／台

 

ヒートポンプ給湯器（エコキュート）

・基本額：6万円／台
・A要件：10万円／台
(翌日の天気や日射量予報に基づき、昼間に沸き上げを調整できる機能を備えた機種)
・B要件：12万円／台
(補助対象になるのは、CO2排出量が基準より5％以上少なく、2025年度基準＋0.2の性能を持つか、おひさまエコキュートである機種)
・AおよびB要件を満たす機種：13万円／台

 

家庭用燃料電池（エネファーム）

・基本額：16万円／台
・C要件：20万円／台
(気象情報と連動し、停電時に稼働を停止しないネット接続可能な機種)

補助対象期間

•2024年11月22日以降に工事に着手したものが対象となります。

 

住宅のリフォームに係る税の特例措置

補助金以外にも所得税（住宅ローン減税・リフォーム促進税）・固定資産税（リフォーム促進税）の減税もあります。

 

補助金や減税についてなど、詳しく知りたい方はぜひお気軽にお問合せください。

 

新築やリフォームなどを検討している方は、ぜひこの機会に計画を前に進めてみませんか？

 

お問い合わせは下記の問い合わせフォームからお願いします
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